漢字や社会の学習に役立ちそうな本を読んでみました
うちは漢字が苦手で、国語だけでなく社会にも大きな影響が出ています。たとえば社会で「第日本帝国憲法」と答案に書いてしまうくらいで、かなりやばい状況です。
そこで、どなたかのブログで見た『「記憶」を科学的に分析してわかった小学生の子の成績に最短で直結する勉強法』を読んでみました。
内容を端的にいえば、「効率よく記憶するための方法について」という感じです。ざっと見出しからキーワードをあげてみると
- 短期記憶と長期記憶
- 「解き直し」の効果
- 「集中学習」と「分散学習」
- 記憶に定着しやすい学習サイクル
- ブロック学習とランダム学習
- 効率のいい覚え方のいろいろな方法
- 教科別の勉強方法
といったところでしょうか。記憶のメカニズムや、それぞれの方法などについて説明するのに、「○○大学で行った実験によると」というエビデンスも必ずつけて解説しています。
説に説得力を持たせるにはエビデンスは必要なことだと思いますが、この表記がくどくてちょっと内容が入ってきにくい感じです。全体的な表現も論理的に伝えようとしているのはわかるのですが、要点がスパッと入ってこないくどさが感じられます。
「最短」「直結」というタイトルからイメージするような感じの本ではないです。「これをやればすぐできます」みたいなHowto本ではなく、学習を効率的に行うための考え方がいろいろ書いてあるという感じです。
各教科の勉強方法も、たとえば算数の学習には、「知識=公式や図の書き方の解法」と「能力=数の大きさや割合の感覚、空間・立体の感覚」の両方をバランス良く必要です、とあります。それがどういうことか、どうやって伸ばしていくのか、などが書いてあります。
この本を読んだ上で「だからどうしたらいい」は読者が考えて、自分の環境にあてはめて実行していく感じの使い方じゃないかと思います。
ダイエットで言うと、「納豆を食べていればやせる」みたいな本ではないということです。「摂取カロリーよりも消費カロリーが高ければ体重は減ります。より効率的に減らすには筋肉を付けて、タンパク質の多い食事をしましょう」みたいな、基本的な考え方が書いてある本です。
とはいえ、具体的に役立つ方法もいろいろあります。たとえば、解き直しの大切さや、どのように取り組んだらいいかなどは、とてもためになりました。
もし気になるようなら、目次も含めてまず一度試し読みしてみたらいかがでしょう。