7月模試での倍率の変動
ダイヤモンドから森上教育研究所の『首都圏「中高一貫校」7月模試で予想倍率が前年より変動した男女別学校【中学受験2024】』という記事がでました。
サピックスと四谷大塚、首都圏模試の7月に行われた(サピックスは6月)模試のデータをもとにして、各模試の第1志望校や倍率などが掲載されています。
各模試の第1志望校
サピックスの模試では、第1志望校は「男子は開成や麻布、女子は桜蔭や女子学院といった具合に、偏差値順に人気の学校が毎回並ぶ傾向」と記載されています。
一方、もう少し受験生の幅が広い四谷大塚では、「武蔵が人気トップとなった。これは珍しい結果である。4月模試で人気トップだった早稲田実業学校(今回は全体の2位)より多く、男子校の早稲田と開成を押しのけての結果」とあります。
武蔵は四谷大塚の80偏差値で「64」、50偏差値では「60」ですから、学校の良さだけでなく、「御三家だけど手が届きそう」感があるんでしょうね。ただここの試験は、超独特なので、実際に受験するかどうかはまた別の話になりそうです。
ちなみに早実は四谷大塚では男子の80偏差値が「63」、女子の80偏差値が「68」です。女子には厳しい学校ですね。
首都圏模試では1位が芝浦工業大学付属、2位は法政大学第二だそうです。ちなみに四谷大塚の偏差値で見ると、芝浦工大は1日男子で80偏差値が「53」、女子の80偏差値が「55」、法政第二は、2日男子80偏差値が「56」、2日女子80偏差値が「58」だそうです。
人気上昇傾向の倍率の高い男子校
さらに日能研のデータを加えた志望校の増減からみた予想倍率が提示されていて、前年比から1割以上伸びた学校だそうです。女子はのきなみかなり上がっているので、ここでは男子校の情報をまとめてみました。
2月1日男子
倍率があがったのは下記の学校だそうです。【 】で四谷大塚の80偏差値を入れています。
- 駒場東邦【66】は約2倍超
- 早稲田(1回)【64】は約3倍
- 城北(1回)【57】実質倍率4倍台をうかがう人気
- 東京都市大学付属(1回)【55】は3割増で4倍に迫る勢い
- 鎌倉学園(1回)【54】実質倍率2倍程度
- 日本学園【50】予想倍率は5倍超
- 足立学園(1回)【48】は実質倍率2倍程度
2月2日男子
- 城北(2回)【58】倍率は2倍半ば
- 巣鴨(2回)【58】倍率2倍強
- 佼成学園(2回)【40】実売率が6倍になりそう。
2月3日男子
- 早稲田(2回)【67】4倍台後半
- 東京都市大学付属(3回)【60】は約4倍
- 佼成学園(3回)【40】は約3倍
- 京華(3回)【37】は3倍半ば
倍率はあまり気にしない
倍率に関してはあまり気にしてもしょうがないと思います。たぶん、後半になるにしたがって倍率は増えてくるし、当日になってみたらめっちゃ多いってこともありますから。去年の芝国際や日本学園なんてあそこまであがるとは完全に予想外でしたよね。
もちろん3日以降の少ない定員の募集に対しては、倍率は高くなると思いますが、そのあたりは偏差値と問題の相性で乗り切るほかないように思います。そういう意味ではやはり2月2日までに合格をひとつとっておく(1月校でも)のが大切ではないかと思います。