【中間層の中学受験②】できれば夏までに弱点をカバーしたい

以前、Y55〜Y60くらいの微妙な中間層だった子ども受験について、下記のような記事を書きました。

最上位層(Y65〜)には届かない、上位層(Y60〜Y65)との差は大きく、一瞬届いても安定しないという状況の厳しさについての記事です。今になってみると「勉強はこうすべきだった」という反省点はあるので、そのあたりについて書いてみたいと思います。

とりあえず弱点は見極めておきたい

うちの子どもは、「算数が得意で国語が苦手」とか「国社は強いが算理が弱い」といった特長のあるタイプではありませんでした。

強いていえば、「算数や国語の思考系はまあまあだけど、国語の知識系(とくに漢字)や理科や社会が弱い」というタイプでした。つまり「知識をしっかり記憶する」という部分が圧倒的に欠けていました。

社会でも歴史はまあまあ頭に入っているけど、地理が極端に弱い。宮崎県と宮城県の区別がつかないくらいでした。理科も水溶液などの計算系はできても、天体や生物になるとまるでだめという、基礎知識の欠落が目立ちました。

かといって、算数がすごくできるわけでなく、テストのときのジャンルによって点数が大きく左右されたりするし、計算問題も1つや2つは間違えてくるという感じでした。これは演算が足りない状態なんでしょうね。

こういう足りない部分をいつやるのか、ここの見極めが甘かったように感じています。

6年になるといきなり多忙になる

6年になると、毎週土曜にYTテストがあり、組み分けテストもあり、合不合テストもあります。日々の宿題も増えてきます。さらに春になると、日曜にはNNが始まります。もう毎日こなすだけでいっぱいいっぱいになりがちです。

うちの場合は、毎週のYTテストは完全に追いつきませんでした。点数もとれないし、できなかったところをやり直す時間もありませんでした。

組み分けテストもクラス分けをキープできるかどうかは本人もがんばっていました。だからといって事前の対策をしっかりやったり、終わった後の解き直しのようなことまではできませんでした。

つまり塾のペースにまったく追いついていなかった、という感じでした。月水金の通塾に、土曜のYTテスト、さらに日曜のNNとなると、宿題をこなすだけでやっとです。

弱点を克服する学習に手をつける、みたいなことまで手が回りませんでした。ここが大きな反省点でした。

日曜日のNNも必要あったかどうかは疑問を感じています。基礎知識がしっかりしている上位層以上なら、志望校に合わせた演習ができるNNは効果的でしょう。うちの場合も、演習を通して基礎も定着するのではないかと考えたのですが、もっと基礎の基礎の知識をしっかり固めておくべきでした。

なんなら日々の宿題を抑えても、そちらをきっちりやっておくべきだったかもしれません。

実はこのころは、ふだんの勉強の中身については、ほとんどチェックしていませんでした。組み分けテストのときに、この単元のこれをおさえておこう、くらいの程度でした。

ちゃんと自走した勉強ができている子ならそれでいいのかもしれませんが、うちはそこまで全然達していなかったので、もう少し踏み込んでチェックしておくべきだったかもしれません。ちなみに「自走」については、下記の本で学習して記事にしました。

やっぱり夏休みは大きなチャンス

そうこうしているうちに天王山といわれる夏休みに入りました。夏休みは今までにやった単元を総ざらえするということで、ここでしっかり抑えられればまだ間に合います。

この頃になると、朝から弁当を持って夏期講習に行き、夕方終わったら、自習室で学習するという生活スタイルができあがってきました。だんだん受験モードにはなってきました。

このときに、塾からいろいろ課題が出されていました。各教科ごとに「ここをおさえておこう」みたいなテーマがいろいろ出されていました。それと同時に「夏休み中に400時間勉強しよう!」みたいな目標もセットされていました。

じつはこれも反省点のひとつです。

子どもは素直に「400時間勉強しなきゃ」とせっせと塾の自習室で学習していました。が、そこで何をしているのかまでは、チェックしていませんでした。いわれていた各教科の課題を漠然とこなしていた程度でした。

このときにもうちょっと関与して、とりあえず足りなかった理科や社会の知識系をぎゅっとおさえるとか、漢字やことわざをしっかりこなすとか、重要点をセレクトしてやっておくべきでした。

塾(早稲田アカデミー)は、いろいろ課題を出してくれて、やる気を出すようにあれこれしてくれます。だけどそれを全部やることは、少なくともうちのレベルでは不可能でした。それならこちらのサイドでやるべき内容を取捨選択したほうがよかったと思います。

このあたりをけっこう塾任せにしていたのは、反省点です(といってもこれを生かす機会はもうないのですが)。

本当に直前までどうにかなる

夏休みが終わると、今度は過去問演習が始まるようになります。これによって、さらに時間が足りなくなってきます。っていうか、ここから先は本当に時間が足りなくていっぱいいっぱいになります。

毎週1校の過去問をやって、その解き直しまでやったノートを作って、提出するというタスクが増えます。この4教科分の過去問をやり、さらにその解き直しをやるのに同じくらいの時間がかかってしまいます(うちの場合)。

もう苦手分野の強化にあてる時間なんて、なかなか作れません。

9月の段階でもうけっこう音をあげ気味な投稿を書いていますね。あと、子どももだいぶへばってきて弱まってきたのもこの頃です。

たぶんこの頃がいろいろ慣れなくて、結果もでなくてかなりきつかったように記憶しています。

この6年生の後半になって、やっと勉強内容にもチェックを入れるようにしました。ふだんの通塾や過去問の内容を見て、足りてない単元はどこか。志望校によって出る単元と出ない単元があるので、そのチェックも。

子どもはNNで出されていた算数の過去問をベースにして単元ごとにまとめた問題を、毎日やるという課題をこなしたりしていました。あと漢字やことわざなどもちょっとずつでも(10分とかです)毎日やるようにしました。今さらですが。

そうこうしているうちにいよいよ冬期講習や正月特訓を経て、最終月になりました。1月はほとんど学校にいっていません。そしてその時間を使って過去問の追いついていないところもやりました。

また最後の最後になって、社会や理科の点数のとれにくい単元も基礎知識だけはおさえました。特に理科で根本的にわかってなさそうなところは、四谷大塚の動画を見直すところまで戻って学習しました。本当は、この学習をもっと前の夏休みの段階でやっておくべきだった、というのは今になって思います。

結果として最後に算数は効いた

結果としては、第1志望と第2志望は不合格でした。どちらもY65レベルの学校ですので、基礎知識だけ覚えてもだめだったでしょうが、それがベースにあればもう少し演習で近づけたと思います。

みんなが夏休みが大切、というのがあとになってわかってきました。

逆に最後の最後で算数が安定して効いたのが、合格になった学校だったんじゃないかと思います(どちらもY60くらい)。とくに1日午後校は、算国の2教科だったので、効果が大きかったのではないかと思います。

結論としては、

  • とにかく9月からは絶対に忙しくなるので、基礎知識については夏までに終わらせておく
  • でも終わらなくても最後の最後でも伸びることはあるのであきらめないで続ける

というところじゃないかと思います。

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