とりあえず東大を目指す?『自考モードにする中高6年間の過ごし方』を読みました。

予約殺到の東大卒スーパー家庭教師として有名なジュクコ(長谷川智也)さんの新作です。前作の『中学受験 自走モードにするために親ができること』も読みました。

とてもいいことが書いてあったし、そうできたらよかったんですけど、残念ながらうちでは自走モードにできませんでした。

今回ちょうど中学受験が終わったタイミングで、「中高6年間の過ごし方」って書かれていたら読まないわけにはいきません。

書籍の構成

前書きに『それは、「中学受験、その後」の人生が伸び悩んでしまう子が決して少なくない』とありました。中学受験はゴールじゃないからっていうのは、ずっと思っていたので、そこは気になりました。

本書の目的として『どのように中学高校時代を過ごしたら、「幸せ」になれるのか』をベースにして、おもに「中高一貫校の過ごし方」が記載されています。その上で全体の構成は4章立てです。

  • 第1章 中高生のための正しい「学力のつけ方」
  • 第2章 中高生の失速パターンを避けるために親ができること
  • 第3章 中学高校の6年間で「自考モード」を授けよう
  • 第4章 中高生の親に知っておいてほしいこと

中高6年間の過ごし方を考えるのにいい感じの構成になっているように思います。

「とりあえず東大」を目指す

第1章の学力については、中高一貫校が有利であると記述しています。中受経験者は小学生時代に基礎学力がしっかり身につく、6年間カリキュラムのほうが効率的などと書かれています。

その上で今の日本で中高生の子どもが基礎学力を最大限伸ばそうと思ったら、

・中高一貫校のカリキュラムで学ぶ
・とりあえず東大を目指す

この2つがもっとも有効、と書かれています。そして、なぜ「とりあえず東大」なのかの理由として、

 東大は国公立大学のトップですから、国が用意した教育内容の「最大公約数」だとも言えるからです。

 実際は行かないとしても、または受からなかったとしても、目指してマイナスな点は一つもありません。また東大入試に対応できるだけの勉強をしてしまえば、早稲田、慶應、上智大学など、他の難関大学にも対応できます。

だそうです。このあと「東大はオールラウンダー型の入試で、全教科全ジャンルをコツコツと努力できれば、意外となんとかなります」と。

いや、まあ全教科全ジャンルをコツコツできれば、そりゃあいけるでしょうねw。

でもそのための方策としてあげていた、

・「小テスト」「宿題・提出物」を9割こなしていく
・定期テストを賢く受ける
・継続的に読書をする

はこれからの学校生活ではぜひ大切にしてほしいと思っています。

そのほか、具体的に科目ごとにどんな勉強をすればいいのかなど、参考書などのおすすめとともに書いてあります。このあたりは、進学して勉強が始まってからまた振り返ってみたいと思いました。

2章の「失速パターンを避けるためには」では、いくつかの失速する原因をあげています。自信の喪失やさぼり癖、いろいろなトラブルなどについてと、その場合の親の対処方法について記載されています。

で、3章はこの本の主題ともいえる「自考モード」についてです。「自分で思考して、自分の力で自分の人生を戦っていける状態」と定義していて、それを実現するための方法が書かれています。中学から高校でそういうモードに成長してくれるなら、それはそれでいいなと思いました。

この本、親に向かって書かれていますけど、中高生本人が読んでもいいんじゃないかと思いました。中学受験を終えた中高生の親は、読んでおくといいような気がします。

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