志望校選びは「男女別学か共学」か、「進学校か付属校」か。受験日ごとに受けられる学校を調べてみた

JBPressで「渋谷教育学園渋谷、広尾学園など親世代になじみ薄の学校が難関校に躍進のワケ」という記事が出ていました。

https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/76272

この記事自体は、広尾学園や渋谷学園などの学校についての紹介記事で、これはこれで面白く読めました。

記事の中で2月1日受験校で、男女共学の学校がほとんどないという事例を、四谷大塚の偏差値61以上で表にして見せていました。

これを見て、そういえば、学校選びのときに「別学か共学か」「進学校は付属校か」という問題を考えたことを思い出しました。

うちの場合は、最初は子どもが「共学がいい」といっていたのですが、6年の途中から「男子校がいい」となりました。

進学校か付属校かについては、わりと早い段階から付属校は外していました。その辺の考え方は↓に書いています。

受験日ごとの別学と共学、進学校と付属校をリストアップ

学校選びの際には、「別学か共学」、「進学校か付属校」というのは、偏差値とは別の大きな問題になってきます。どちらかに完全に決め打ちすると、けっこう学校の選択肢が狭まります

そこで、偏差値55まで範囲を広げて男子の受験校をリストアップしてみました。偏差値は四谷大塚の結果偏差値です。

共学校は赤字にしています。学校名の頭に●がついているのが付属校(や系属校)です。大学付属の学校でも、ほとんどが他大学に行く実質進学校にはをつけていません。

また事例として、偏差値60くらいの生徒が、「A:男子校で進学校」「B:共学で進学校」を受ける場合にはどうするかなどもあげてみました。

2月1日午前と午後

本命を受験することの多い1日午前ですが、たしかに偏差値60以上の学校は共学が少ないです。

  • A:男子校で進学校の場合──第1志望として偏差値上の駒場東邦や海城などにトライするケースと、サレジオや芝などの適正校狙い、または2日でトライするために逗子開成や世田谷などで安全を取りに行くケースがあります。
  • B:共学で進学校──この条件だと広尾学園か三田国際くらいしかないですね。
偏差値2月1日(午前)
72開成
71
70
69
68麻布
67渋渋
66
65駒場東邦武蔵●早稲田●早大学院
64海城早実
63●慶応普通部
62
61広尾学園
60サレジオA本郷
59
58
57都市大(II)●中央付属●中央横浜
56城北逗子開成世田谷桐朋広尾小石川
55●青山横浜攻玉社巣鴨●法政三田国際

1日午後は抑え校に使われる日程ですが、選択肢がけっこう限られてきて難しいです。

  • A:男子校で進学校の場合──抑えで男子校だと都市大くらいしか選択肢がありません。算数の一教科受験は、よほど算数が得意じゃないとリスクが高いですね。
  • B:共学で進学校──チャレンジで広尾学園、適正で東農第一、都市大等々力、三田国際などが選べますね。
偏差値2月1日(午後)
72
71
70
69
68
67
66広尾学園(ISG1)
65広尾学園2
64巣鴨(算)
63
62鎌倉学園(算)
61開智日本橋開智日本橋(算)
60都市大2(II)世田谷(算)
59東農第一(算国)東農第一(算理)
58都市大等々力(S特)三田国際2(IS)広尾小石川山手学院(特)
57三田国際2神奈川大附國學院久我山
56青稜(IB)都市大2(I)
55芝国際1

2月2日午前と午後

2日は偏差値60くらいの生徒だと男子校志望でも共学志望でもけっこう難しい選択になります。神奈川御三家の聖光学院や、または渋幕、渋渋にはちょっと届きません。

  • A:男子校で進学校の場合──攻玉社、桐朋、城北、巣鴨くらいまでは適正という感じではないでしょうか。抑えで世田谷でしょうか。
  • B:共学で進学校──選択肢がほとんどないですね。千葉が範囲なら昭和秀英が入るくらいです。
偏差値2月2日(午前)
72
71聖光学院
70渋幕2
69渋渋2
68
67
66栄光学園
65●慶応藤沢
64
63本郷2
62
61
60攻玉社2桐朋2
59●明大明治
58●青山学院
57城北2昭和秀英2巣鴨2
56●明大中野●立教池袋
55世田谷2●法政二

2日午後は、男子校はほぼ選択肢がありません。共学は適正の選択肢がかなりあります。

  • A:男子校で進学校の場合──ほとんどありません。
  • B:共学で進学校──東農第一の2教科、広尾小石川、都市大等々力、三田国際、青稜など適正校の選択肢がけっこうあります。

偏差値2月2日(午後)
72
71
70
69
68
67
66広尾学園(医進)
65
64
63
62
61
60高輪(算)
59東農第一2(算国)広尾小石川3東農第一2(算理)
58●中央横浜2都市大等々力(S特)三田国際3(IS)●青山横浜青稜2B
57三田国際3
56開智日本橋2
55芝国際2特桐蔭学園2特

2月3日・4日

2月3日は公立中高一貫校の試験があるのですが、試験方式がだいぶ異なるので、ここではリストに入れていません。3日、4日になると偏差値も上がり、選択肢も少なくなってきます。

  • A:男子校で進学校の場合──ここまでに合格をとっていれば浅野や海城もありだと思います。とれてなければ都市大や成城などをとっていくしかありません。
  • B:共学で進学校──受けられる学校は、三田国際、広尾小石川、國學院久我山、都市大等々力というあたりになります。
偏差値2月3日
72筑波大駒場(74)
71
70
69
68
67海城2●早稲田2
66筑波大附
65●慶応中等部
64浅野
63
62
61三田国際(MST)
60都市大3(II)東邦大東邦(後)●明大明治2
59広尾小石川4
58●立教新座2暁星2
57逗子開成2●法政2青山横浜C國學院久我山(ST2)
56都市大3(I)●学習院2開智日本橋3
55成城2都市大等々力(特)芝国際3

4日は、抑え校で合格をとっている人が、違う学校を受けるのと、まだ合格をとっていない人では、心持ちが大きく異なると思います。

  • A:男子校で進学校の場合──芝、サレジオ、城北、巣鴨あたりは、御三家受験者などもやってくるので、かなり厳しいところだと思います。もし合格をとれていなければ、偏差値50くらいまでの範囲で考えるところじゃないかと。
  • B:共学で進学校──市川、広尾小石川、東農第一、三田国際、神奈川大附などの選択肢がありますが、たとえば三田国際は募集人数が5名だったりとかなり厳しいです。

偏差値2月4日
72
71聖光学院2
70
69
68
67
66
65
64市川2芝2
63
62サレジオB
61
60城北3
59広尾小石川
58巣鴨3東農第一3三田国際4
57神奈川大附3●中央付2●法政二2●明大中野2
56世田谷
55高輪C

合格状況によっては選択肢を変える必要も

受験日ごとに男子校や共学校別で受験できる学校を見てきましたが、けっこう選択肢が少ないことがわかります。実際には、自宅からの通学時間も考えなければなりません。たとえば東京東部に住んでいたら逗子開成に通うのはかなり厳しいと思います。通学時間によって受けられる学校はもっと少なくなります。

そうなると男子校希望していたとしても、場合によっては共学校も受験する必要がでてくると思います。今回の例でいえば、男子校で進学校志望の人には、2月2日の午後はほとんど受ける学校がありません。

もし1日に合格がとれてないようなら、2日午後は共学校でも受けておく必要があると思います。

事例のように持ち偏差値も60なら、たぶん偏差値50くらいまでは範囲を広げて検討する必要があると思います。わが家の事例では、1日午後校が受かっていなければ、最終的には偏差値-15くらいまで範囲を広げて検討していました。

検討した学校は学校見学もしていなかったのですが不安もありましたが、幸い1日午後校が受かったので、受験はなくなりました。そういう意味でも、学校見学だけは、親オンリーでもいいので幅広くしておいたほうがいいと思います。

夏休み前にはある程度、受験候補校は絞られていると思いますが、このあと成績が伸びたり、下がったりすることもあります。親のサイドでは候補校を幅広く検討しておくのがいいと思います。

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