日能研「オン・ザ・ロード」に出席してきました
先日のSAPIXに引き続き、日能研の中学入試分析会「オン・ザ・ロード」に参加してきました。
場所が横浜の神奈川県民ホールの大ホールでちょっと驚きました。ここ2000人くらい入るんですよね。実際には2階席などは使っていなかったので、そんなには人数がいなかったと思いますが。SAPIXのときは定員いっぱいで、席もけっこうきつきつだったのに比べて、かなり余裕のある会場でした。
オン・ザ・ロードの内容
最初に入試全体の総論がありました。受験どうのというよりは、「子どもの好奇心を育てましょう」的な話がメインでした。
そのあと「今年の受験者数は若干減ったものの、6年生の受験数は高まっている」との話がありました。児童が減っているのに受験率が伸びているっていうのは、他でも言われていて、ボリュームゾーンの受験者が増えているそうです。中学受験をする層自体が増えているんでしょうね。
また公立の中高一貫校の出願が減少していて、私学人気が高まっている話もありました。
はじめに登壇した人のプレゼンは、ちょっと芝居がかりすぎてて、イマイチ話が入ってきませんでしたw
人が変わって、具体的な中学受験のトレンドの解説がありました。
1 エリアを問わない東京の受験生
東京の受験生が浅野や洗足学園など、神奈川に進出してきているケースが増えている。
2 早めに進学先を作る動き
1月受験を模試としてではなく、進学先に選択する人が増えている(埼玉受験が増え、千葉の市川や渋幕を進学先にする人も)。また2月でも1日に入学先を作ろうとしていて、1日受験者の8割が午後受験を行っていた。
3 WEB出願で変わる受験模様
コロナ後から完全に普及したWEB出願によって、直前に出願する人が増えた。当日の結果を見て、翌日の受験を変更するなどの受験の仕方が増えてきた。
4 私学のナカミ選び
チャレンジ層が最難関を避けるようになって、学校のナカミを見て選ぶようになってきた。また別学と共学の併願も増えた。学校のナカミを重視して選択するようになってきている。
そのほか、学校選択のトピックとして、具体的な学校名を挙げて特徴を紹介するコーナーもありました。場所が神奈川だったからか、神奈川の学校が大きくフューチャーされていました。
また各教科ごとの試験問題のトレンドは、パネルディスカッション型式で行われて、これは退屈せずに聞けました。
全体としてはおもしろかったのですが、どのようにして子どもの志望をかなえていくのかという塾としての取り組み方が見えなかったので、そのへんもわかったらよかったと思いました。
日能研の特徴
今日、日能研の中学入試分析会では、プレゼンで「私学」というキーワードが強調されていました。配布された資料も「私学ブック2024」でした。
中学受験と考えたら、基本は私学なんでしょうが、日能研は基本的には私学のみの対応なんでしょうかね? 公立の中間一貫校のコースなどはないのかなあ、とちょっと気になりました。
最後に2024年受験生の歩みを振り返る動画が流れました。受験直前の塾の様子や、受験当日、合格発表を見に行った親子の様子などが映っていて、いろいろ思い出すところがあってなかなか泣けました。
ただ、受験当日の様子を映した映像が、学校内まで入っていたりしていたのでけっこう驚きました。あれって学校の協力を得ているんでしょうけど、当日邪魔にならないように映すのは大変だったろうと思います。実際の受験の様子が垣間見れて興味深かったです。
また当日の朝などに、タブレットで塾の先生と本人でテレビ通話しているのを見て、うちの塾は前日の電話はあったけど、当日のそういうのなかったな、と思いました。SAPIXなどは前日の電話もなかったみたいなことを聞きました。このあたりは塾によりけりなんですね。
日能研はうちの近所にはなかったので、通塾候補にはならなかったのですが、生徒と塾の距離が近いんだなと感じました。「オン・ザ・ロード」よかったです。