中学受験書籍「勇者たちの中学受験」と「中学受験は算数で受かる」

この時期、中学受験関連の書籍がつぎつぎと発売されています。11月は「中学受験の魔の月」だそうなので、そこを狙って販売しているんでしょうかね。話題になっていた2冊をさくっと読んでみました。

おおたとしまさ「勇者たちの中学受験」

著者は中学受験界では超有名なライターで、わたしも何冊も本を読んでいます。今回の本が目新しいところは、ノンフィクションだけどストーリー仕立てにしている点ですね。

3つのストーリーが親の視点から書かれています。1つめは、早くから中学受験に取り組んでいて、神奈川御三家くらいは狙えるかな、と思っていた父親の話。2つめは灘、開成、筑駒の三冠を目指していたできる子どもの母親の話。最後は、偏差値はさほど高くないけど、姉の失敗を生かして、娘のための幸福な受験を目指した母親のはなし。

とくに2つめの話は、「2月の勝者」の島津家や、「翼の翼」に通じる、重さを感じるストーリーです。結局のところ、父親や母親がとち狂うっていうのが、子どもを追い込んでいくんでしょうね。2つめの父親は相当おかしいですが、情報収集に余念がなく、受験ブログもチェックしたりっていうのは、わたしもしていますし、一瞬我が身を振り返りました。

この本はこの3つのストーリーに加えて、最後に筆者の解説がつきます。3つのストーリーを読んだ後に、この解説を読むことでなんとなく納得感が得られます。やっぱりこの筆者は、こういう解説文がうまいし、説得力があります。

今の時期にこの本を読むのはちょっとしんどい、っていう人もいるかもしれません。でも、今の時期だからこそ読んでおくほうがいいように思います。とくに親が自分の立ち位置やスタンスを確かめる意味でもおすすめです。

本人のためにもやれることはやるけど、親からの押しつけにはならないように気をつけたいと思いました。

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州崎 真弘「中学受験は算数で受かる」

一方、こちらは完全な実用書です。ちょっと算数が低迷しているので(算数だけじゃないけど)、Twitterで見かけて買いました。

この本は、4年か5年のときに読んでいればよかったなあ、と思いました。もうちょっと算数への取り組みがスムーズにできていたかもしれません。

受験直前の時期として役に立ちそうなところは、「とにかく過去問はしみこむくらいまでやる」という主張でした。よく言われている「第一志望の過去問は直近3年くらいは、直前まで残しておく」という考え方には否定的だそうです。

「直近の過去問は情報の宝庫なんだから、解放や解き方が暗記できるくらいまでやりこんでおくべき」といっています。もし残しておくなら5年前くらいのものを1年分くらい残しておけばいい、と。

うちの過去問スケジュールは、完全に塾主導の計画に沿っています。第4志望の5年前くらいから、徐々に進めて、最後に第1志望の直近の過去問という流れです。とりあえずこれはこれでやっていくものの、1月になったら、もうちょっと第1志望、第2志望の過去問を繰り返してみようかと。

うちの場合は、偏差値がだいぶ足りない学校が第1、第2志望なので、過去問のやりこみでなんとかしていくという作戦になりそうです。そのときにこの本の復習方法などが役に立てばと思っています。

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