6年序盤の過ごし方(中学受験振り返り③)
新6年生になるといきなり忙しくなります。新6年といっても塾の新学期は2月からなので、まだ5年生なんですが。
まずクラス分けを決める「組み分けテスト」があり、定期的に「合不合テスト」(受験までに6回)があります。そのほか「YT週テスト」が毎週土曜にあります。学校別のNNテストがあり、それに合格すると学校別の講習であるNNコースが受講できます。
各種テストの位置づけと対策
組み分けテスト
まず最初に最初の組み分けテストがあります。この結果が出て、6年生のクラスが決まります。うちの子どもはこのクラス分けをひとつのモチベーションにしていたので、キープできたことを喜んでいました。
早稲田アカデミーのクラス分けは、四谷大塚に準拠していて「S>C>B>A」となっています。
- Sコース 偏差値63以上
- Cコース 偏差値58以上
- Bコース 偏差値46以上
- Aコース 偏差値45以下
うちの校舎ではSコースをSS1、CコースをSS2といっていて、子どもはSS2にいました。なんとかここをキープしたい(あわよくば上がりたい)という感じでしたが、最後までSコースには上がれませんでした。
組み分けテストでふだんの授業のクラス分けが決まって、それが本人のモチベーションになりましたが、それも夏までですね。秋以降はもう学校別の過去問をやっていくようになるので、組み分けはたいした意味を持たなくなります。
合不合テスト
合格判定をするテストで、1年間で6回行われます。一般的にはこの6回の偏差値の平均を持ち偏差値というようです。
四谷大塚の説明動画で「6回分のテストで全部の範囲をクリアするので、テストのあとの復習はきちんとやってください」といっていました。
この動画はすごい参考になるので、合不合テストがテストが始まるときにはぜひ見ておいた方がいいです。
YT週テスト
毎週の学習の理解度を確認するためのテストなんですが、早稲田アカデミーと四谷大塚の進度が異なるので、学習内容と週テストの範囲がずれることがよくありました。
うちはこのテストがだめで全然得点できませんでした。そのうち、YT週テストの点数はほとんど気にしないようになっていきました。
が、これは判断ミスだったと思っています。点が取れないのは仕方ないとして、YT週テストの復習はするべきでした。6年の序盤はいろいろなテストなどもあってたいへんだと思うのですが、後半に比べたらまだ余裕があるので、復習は絶対やっておくほうがいいです。
とくに理科、社会は、後半になるほどやる時間が限られてくるので、この序盤のうちからやるようにしていくほうがいいです。
序盤は基礎固めにしたい
夏休み終わりを境にして、一気に過去問を含んだ実践的な勉強体制になっていきます。よく夏休みが山場といわれますが、夏休みは基礎固めの山場ですね。
できれば理科や社会のような知識中心の科目は、夏休みまでに知識を固めておけばよかったと思います。夏休みの夏期講習では、今までの単元の総復習をするので、そこで知識確認ができればよかったです。
秋からは実践形式になるので、基礎学習をすませたうえで進めたら、後半の追い込みがだいぶ違ってくると思います。うちはここが足りませんでした。
あとは算数の計算と国語の漢字など、コツコツと日々のこなしていくタスクは地味に続けると効くと思います。
NNオープンのような志望校別のコースはわりに実践的な内容を行います。たぶん基礎学力がある程度抑えられている人は大丈夫だと思うのですが、うちのようにぎりぎりで引っかかったような子は、前半は基礎固めに当てた方がよかったかもしれないです。
そのあたりの見極めは、親がやるほかなくて、ここはもうちょっと検討すべきでした。
学習内容はある程度チェック
ゴールデンウィークあたりから、自習室にいって勉強するようになってきました。「子どもが自走し始めたのか」と少し喜びましたが、このときに学習内容はあまりチェックしませんでした。
子ども任せにしてしまうと、必要な宿題などをやる程度で、こちらがやるようにした基礎知識を固めるテキストなどの課題はうまく進みませんでした。
夏休みも自習室で勉強していたのですが、これも後で見ると、自分の好きなことばかりやっていた、という感じでした。
本当に自走できている子どもには不要かもしれませんが、今になってみれば学習内容はある程度親がチェックしておくほうがいいと思いました。
学校見学はたくさん!しかも6年の夏までに
学校説明会や学校見学、学園祭などの見学は基本的に6年の夏までにすましておいたほうがいいです。秋になると、土日に時間を使って学園祭を見るなんて余裕はなくなります。学園祭が秋なら5年生のうちにみておくほうがいいです(うちのこの年代は5年生のときにはコロナで見学できないところが多かったのでしかたないのですが)。
また志望校になりそうな学校はたくさん見に行った方がいいです。偏差値的に無理(または余裕すぎる)といった学校でも見ておくほうがいいです。偏差値の上下10くらいはおさえておくほうがいいと思います。
直前になって、成績が上下することがあっても、一度見ておけば受験校になり得ます。最後の最後にまったく見たこともない学校を受験するというケースもあるようですが、一度見ていれば安心できます。
最終的には直前期に親だけが説明会に行くこともあると思いますが(受験直前に子どもを説明会に連れて行く余裕はなくなります)、それでもいかないよりましです。
第1志望や第2志望だけでなく、第6や第7になる学校も見ておくにこしたことがないです。たとえ受験しなかったとしても、最後の最後で受験校を選ぶ段階で見ておいた安心感がでますので。うちは2日午後までに合格がでなければ、最後に見たことも行ったこともない学校の受験も考えていました(これも親の準備不足でした)。